花次郎のお花の産地

花次郎のお花の産地

「ローズクィーンブーケ」の主役大輪バラ、
こだわりのバラづくりの吉本さん。

「ローズクィーン(RQ)ブーケ」の特徴はなんと言っても高品質な大輪のバラ。
なんとバラの品評会で全国2位を受賞しています。
誰もが「でかっ!」と一声あげるバラたちを、提供してくださっている農家さんがあるからこそ実現したブーケです。
今回はその「ローズクィーン(RQ)ブーケ」のバラを提供してくださっている農家さんをご紹介いたします。


大阪梅田から走ること40分、やってきました奈良県天理市。
天理インターから少しのところにある、一見何の変哲もない栽培ハウス……。

本日は、よろしくお願いします!

「では、ハウスの中いきましょか。」
案内役は当店にバラを提供してくれる吉本さんの息子さんです。
こんなごつい兄ちゃんが……バラを……!?

まずは「イブ・ピアジェ」の咲くハウスへ……
「おお、ええ香り!!」

この品種はとても香りが強く、しかもすごく甘い香りがします。
一面に漂う「イブ・ピアジェ」の香りに自然にテンションはあがります。

おや?よくみると、地面に直接植わっていません。

「大輪系は従来の土での栽培ではなく、ロックウール(写真に少し写っているブロック状のもの)で栽培してます。
そして、肥料を機械管理により時間、量をベストの状態で与えています。」

「しかし、この栽培方法は株にかける負担が大きいので、1年〜2年で株を新しいものに植え替えます。その際もプランター植えは便利なんです。」
へぇ~!
このプランターによる栽培は生産管理、植替え、摘み取り作業においてすべて効率的との事です。
ほぉ~。

しかも、花の背が高い!180cmはあります。

いてててて、口をぽかんとあけて花を見ているとバラの枝に邪魔されます。

あの、この横に倒している茎はどうしてですか?
「株元に光を当てるため、花を切ったあとの枝は横に倒し広げています。広げた枝は葉を残し、株へ養分を与え続けます。株元に光を当てることにより花の芽の出るのが促進されます。」

「一度に取れるのは一株から平均2〜3本。芽が出てから出荷できるようになるまでは45~60日。お花を大きくするために、花芽の数を調整してます。」

なるほど、やはり大輪バラをキレイに育てるには手間がかかるようです。
少数精鋭体制ですね。

このハウスではピンク系大輪の「リメンバランス」も栽培されてました。

ではお隣の温室へ。
こちらは淡い黄色の大輪「ピーチアバランチェ」です。

これもお花が大きい!

温室で見かけたこの機械は?

「炭素発生装置です。植物の光合成を促すために導入しています。」
えっ、じゃあ炭素発生中は息苦しくなるんじゃ……?
「いえいえ、逆に光合成により酸素とマイナスイオンが多くなり環境はいいですよ。お肌なんかすべすべになりますよ。」
なるほど、吉本さんお肌つるつる。

「品種によっては株の上に格子状に糸を張り、倒れないようにしています。大輪系は支えなくても茎が強いので大丈夫です。」

「これが肥料を管理している機械です。ここからタイマーでそれぞれの温室に肥料を供給しています。」

お~、さすが近代的。

「こちらがサムライ08です。」(写真下)

でかっ!さらにアップでもう一枚!

大きい!
これが当店のブーケに使う赤の大輪「サムライ08」です。

色、大きさ、名前ともに男性受けしそうです。「サムライ」という響きがいいですね。

「このバラの名前はもともと『サムライ』だったのですが、浸透せずに改名されました。しかし、数年前のサッカー『サムライJAPAN』で再度名前変更、便乗復活『サムライ08』として再登場して人気になりました。」

いやー、すべてのバラが大輪過ぎてびっくりします。出荷の際に痛んだりしないのですか? 
「お花の出荷は水つきオリジナル縦ボックスを使用します。当然、花には花弁を傷めないために和紙を巻いて出荷しています。朝取りし、選定、梱包、翌日早朝のセリ市に出せるように、夜に大阪の花市場まで直接配達しにいきます。」
朝から晩までご苦労様です。

最後に吉本さんのバラ「イブ・ピアジェ」を使用した当店のブーケを手にパチリ。

「照れくさいなー。」

「最近原油価格の高騰があったり、輸入の花がふえたりと色々問題はありますが、自分の信念を持ってやっています。これからも良い花を作り続けるために、種苗会社との情報交換や、他の生産地の訪問、講習会にも積極的に参加して色々勉強させてもらってます。
昨年、自分のところのバラが花市場で一番の高値取引になったんですよ。その時、自分の生きる道ができたって思いましたね。」

今回取材させていただき、吉本さんの
 「自分のバラに対する自信」
 「花に対する研究心」
 「より合理的な生産管理」
 「新しいことへの挑戦」
を強く感じました。素敵です。

はにかむ笑顔がかわいい吉本さん、本日は本当にありがとうございました。
これからもこだわりのバラをお願いします!

ついでに取材に行った当店のスタッフもパチリ。コチラは「リメンバランス」を使ったブーケです。

こんなこだわりのバラ農家、吉本さんが育てたバラを使用した「ローズクィーンブーケ」。
産地さんの協力があったからこそ実現できた「高品質なのに低価格」
当店一押しのブーケです。


吉本さんのバラ栽培品目

大輪系をメインにたくさんの品種を栽培されています。

サムライ08
イヴ・ピアジェ
複紫
モンテビアンコ
淡橙(吉本さんオリジナル品種)
リメンバランス
ブロッサムピンク
桃 
キアノ
淡桃
ピーチアバランチェ
淡橙
ボヌール
濃桃
マーロン
デリーラ

2010年4月現在